糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気である。糖尿病は1型糖尿と2型糖尿病に大きくわけることができるが、1型糖尿病はすい臓の細胞が破壊され高血糖状態が続いてしまい、インスリンの注射をしなければ命の危険がある。子供や青年などが発病するケースが多く、糖尿病患者全体で見ると1型糖尿病の患者は約5パーセントと少ない。2型糖尿病は遺伝的要因や高脂肪食、運動不足などが原因といわれている。本来すい臓から分泌されるインスリンというホルモンは、グリコーゲンや筋肉、脂肪などを蓄積したりエネルギーに換える働きをする。しかしインスリンの分泌が減少するとこれらが働かなくなり、血糖値が高い状態が続いてしまうのだ。そのまま放置してしまうと腎不全や網膜症、神経障害や動脈硬化症などを発病する可能性も高い。このように糖尿病患者は自己管理が求められるが、なかなか上手く実行することが難しい。看護師は糖尿病療法指導士という資格を取得すると、医師とともに自己管理を指導することが出来る。糖尿病療法指導士の資格を取得するためには看護師や薬剤師など、指定された資格を持っていることが条件である。また日本糖尿病学会専門医または、常勤学会医師が受験者を指導している施設に勤務していること、認定機構の講習会を受講し受講修了証を取得しているなど、いくつかの条件をクリアしていなければならない。その上で認定試験に合格すると資格を取得することが出来る。